読書レポート『20代に伝えたい50のこと』
秋元祥治 著 ダイヤモンド社
ただボンヤリ毎日を過ごす生活に嫌気がさしていた時に偶々見つけ、藁にもすがる思い(と言ったら言い過ぎかもしれないが、それに似た気持ち)で手に取った1冊。
自己啓発系の本に興味はありつつも、結局は“いわゆる意識高い系の人が意識高い系の人のために書いた意識の高い本”で、読み進めたところで自分にはすごいなーくらいの感想しかないのだろうと思って、読んでこなかった。しかしこの本は、読み切るまでに時間を要してしまったが、結果的に買ってよかったと思う。
読み始めは、あーやっぱりその手の本か、という感じだったが、読み進めていくとなるほど、やっぱりそうだよなと核心を突かれているようなものが多かった。そのなるほどや、やっぱりそうだよなという部分を具体的に言葉で表現して、そして行動に移すことが大事と書いてあったので、言葉にしていきたいと思う。
筆者が伝えていることを簡潔にまとめると、
「とにかく行動を起こすこと。そこがないと、どれだけ大きな夢を抱いても決心をしても、何も変わらない。まずは些細なことからやってみる。」
ということ。
まぁ、当たり前のことである。これまで、何度も耳にしてきた言葉である。
だが、なぜか今回ばかりは胸に刺さった。
なぜだろうか?
もちろん、伝え方が上手いといった要因もあるのだろうが・・・
一番は自分の心がそれを求めているからだろう。
世間を何も知らずに26年ものうのうと生きてきて、周りの友達や先輩がそれぞれに幸せを手にする姿に焦りを覚え、このままではダメだと、何か生活から変えていかねばと、それが必ず将来の役に立つからと思いながらも、何かを始めてもすぐに飽きる、そして結局は何も変わらないという状況を何とかしたいと思っていたところに、このシンプルな言葉。
“決意を新たにしても意味がない。小さな一歩を踏み出そう”
何故だかやる気にさせてくれた。いつも決意ばっか新たにして、新たにしただけで終わっていた自分を変えたいと思った。
“小さくても行動を変え、そして習慣を変えることが大事”
“小さなことでも、今から今日から始めること。その行動の変化が、習慣を変え、意識を変え、日々を変えていく”
頭では十分に分かっていた言葉。でも、
“わかると、できるは違うんだ”
何気ない言葉だが、確かにこれは大きな違いである。
日々が充実している人は“できる人”なんだろう。
自分もその仲間入りをするために、まずは一歩お近づきになることから始めようと思う。
具体的には、毎朝6時過ぎに起きて、10分の掃除と10分の読書。
そして、本を読んで感じたこと、また日常の中で感じたことを、こうやって書き出していく。
これがどれほど人生を豊かにするかは分からない。でも、何かをするということが、何かを続けるということが今の自分には大事なのだと思う。